
エスクァイア2007 08「今、デザインは新クラフト主義」
[スタジオ木瓜] 日野明子氏=文
”膳スタイル”というと、いまさら野暮ったいかもしれない。
が、モノの存在で空気が緊張するなどそうそうない。
彼らのつくるものは、写経を促されるような一人膳でも、
端がカーブしただけのトレイでも、置いておくだけで凛と
した空気が流れる。
人との差別化をはかるため、または技術を見せるために
何かと付け加えたがる木工界で、シンプルな作品は奇異
にさえ映った。かといってデザイナーのものではない。
デザイナーが図面で指示して、職人が作った”いかにも”
という作りではない。
まだまだログハウス風木工を好む人が多いのが現実。
彼らの木工を受け入れられるかどうかが、日本人の
デザイン感覚のバロメーターかもしれない。
shimoo 久しぶりに読み返してみた。
ありがたきお言葉の数々、
もっと良いものを生みだそう!
そう思う今日この頃です。