何年か前にスイス在住のお客様にとても良い本なのでと、
ご紹介頂き購入した「京都 美の気配」
その方が日本に来る時は必ず、俵屋か帝国ホテルだそうです。(羨)
京の宿「俵屋」という宇宙、
そこには、人を本来の姿に戻してくれる
時間と空間、そして様々な「気」が存在する。
空気を捉え、気配を撮る名匠・大川裕弘が
日本を代表する名旅館の美の宇宙、気の世界を
フィルムに定着させた珠玉の二二四ページ!
当時は定価以下で購入しましたが、今は約、倍!
¥4.000以上の値がついているものも。
見過ぎて少しパンチが効いてきましたが、
大のお気に入りです。
いつか泊まりに行きます。
つづきまして、
ギャラリー無境主人 塚田晴可氏著 「美神の邂逅」
ギャラリー無境は、1994年(平成6年)当地に開廊されました。
ギャラリー名の「無境」は、美に境無し—美しいものに国や
時代などの境界は無い−というコンセプトをもとに命名された
そうです。東洋・西洋の古美術から現代 作家の作品まで、
無境主人、塚田晴可の目で選び抜いた作品を展示してありました。
本書では、ジャンルも陶芸、漆芸、絵画、彫刻など幅広く、
"心に深く響いてくるも のであること"にこだわって作品を
ご紹介しています。
残念ながら、塚田晴可氏は昨年他界され、ギャラリー無境は
惜しまれながらも昨年12月19日(土)に閉廊しております。
我々は一度もお会いしたことはありません。
お会いする予定はあったのですが・・・・
お会いする2日前にお亡くなりになりました。
先日、最後の無境に言って参りました。
ギャラリーは小さいながらも凛とした良い気が漂い、
そこには塚田氏が存在しているかのようでした。
そして、「暮らしのなかに新・古美術」
おそらく、塚田氏がサインをされた最後の本だと思われます。
生涯大切にしたいと思います。ありがとうございました。
「暮らしのなかで美しいものと出会うために・・・・
知識よりもまず感性で、好きなもの、感動したものを
見つけ出してください。
素直な心の眼で、ありのまま「美しいな」と感じた
その瞬間から美とともに歩み始めているのですから」
〜暮らしのなかに新・古美術より〜